プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

最後の夏を大切に

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受験生は最後の夏を大切にしてほしいですね。

まとまった復習の最後のチャンス

夏休みが明けると、定期テスト、学力テスト、模擬テスト、色々なテストが連続します。その都度、そのテストのための勉強をすることになります。ですから、自分の弱点の単元など、自分が本当に勉強したいことをまとめてする時間はなくなります

テストを夢中で受けているうちに、いつの間にか入試本番がやってきます。個々のテスト対策が受験勉強になる、という仕組みになっているので、必死にテスト勉強をしていけば良いのですが、それでも弱点や曖昧な点をなんとかしたいと思いますよね。

だから、まとまった時間のとれる夏休みの時期が大切なのです。

とにかく基礎確認

今の時期、何をすればよいのかわからなくなっている人がいると思います。塾の夏期講習に行く人はそれを真面目に受講すると良いと思いますが、その他にできることとして。

英語:

まずは英単語。これをまとめて確認するチャンスです。ネットを検索すると、受験英単語をまとめたサイトや無料プリント教材がヒットします。是非活用してください。動詞の過去形、過去分詞、曜日や月の呼び方など基礎単語は迷いがなくなるまで完璧に。

加えて、夏休み用の基礎的な文法問題集を1冊やりとげましょう。できれば2回繰り返したいところです。

数学:

夏休み用の問題集を用意します。まずは計算演習を毎日やりましょう。計算プリントはネットで検索できます。

方程式の文章題や図形などに苦手単元がはっきりしている人は、それに特化した問題集がありますので、それをぜひ使ってみてください。

基礎の繰り返しと、苦手単元を中心に。

国語:

漢字練習は必須です。これはおいしい得点源です。漢字の問題集をやっておきましょう。

文章題等は夏休み用問題集をすべてこなしておくと良いですが、毎日コツコツ解いてなるべくたくさんの文章に触れて、解き慣れていくようにすることをお勧めします。1日2問解くと60-80問近く解くことができます。

理科:

これも夏休み用の基礎問題集を解くことをお勧めします。

加えて、生物分野や地学、化学の分野で覚えておくべきことがありますが、それらをまとめて覚えるようにしましょう。元素記号や化学式、火成岩の種類、気体の性質などです。

社会:

地理、歴史とも基礎をまとめたプリントがネットで検索できます。活用してください。

白地図を使って47都道府県、県庁所在地、主な河川、山脈、工業地帯、漁港、世界の国々、首都、造山帯、河川、山脈などをしっかりと確認しておきましょう。

歴史は年表を自作して流れを確認しておきましょう。年表は教科書に付いていますね。

プラスα

全科に共通しますが、基礎問題が終わったら、学力テストや模擬テスト(北海道であれば道コン)の過去問をまとめた問題集に取り掛かっても良いでしょう。入試問題に近いレベルの良問が載っています。夏休みから始まる「テストの嵐」に備えることができるでしょう。

まとめ

勉強の仕方、内容は人それぞれですが、夏が復習の最後のチャンスであることは共通しています。この時期を有効活用して下さい。部活動に忙しくしていて、これまでほとんど受験勉強をしてこなかった人は、部活で鍛えた集中力を発揮して、受験勉強にエネルギーをつぎこんでください。。

 

ゆっくり考えてしまう子

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思考のスピードは、人それぞれです。そのことを理解する必要があります。

ゆっくり考えてしまう子

教える側がていねいにゆっくり教えているつもりでも、それを上回る遅さでしか考えられない子は、ついていくことができていません。あとで、問題を解かせても「あれ、今説明したのにな…」ということがたまにあります。

大人でもそういうことはよくありますよね。自分の理解や思考の処理能力を上回るスピードで説明されたら、まったくついていけないですよね。

考えるスピードを確かめる

明らかに教える側はゆっくりなのに子どもがついていけていない場合は、思考のスピードを確かめてみても良いかもしれません。私は100マス計算や簡単な漢字の書き取りや初歩の英単語の問題を使うことがあります。

ある中学生の女の子に100マス計算をさせてみたら、標準スピードの3倍以上かけて、ゆっくりゆっくり考えていたことがわかりました。算数の計算ができない子ではないんです。わからないわけではないんです。普段とてもまじめに問題に取り組む子で、字を丁寧に書いているだけかと思ったのですが、思考そのものもゆっくりだったのです。

それでしばらく100マス計算を続けていき、さらにその他の計算プリントをある程度スピードを気にしながら解かせていくと、明らかに理解力が上がり始めました。私も説明が楽になりましたし、授業の進度も上がりました。

集中力にも関係する

ゆっくり考えることは悪いことではないのですが、あまりにゆっくりだと気が散ってしまい、集中できなくなってしまうことがあります。ゆっくりの原因が、集中力の欠如だった、ということは確かにあります。

スピードをつけて一心不乱に解く、という練習が必要な時があるのです。

じっくり考えることは悪いことではありませんが

テストは制限時間がありますし、勉強時間にも限界がありますから、ある程度の思考スピードは必要になります。簡単な計算問題や漢字の書き取り問題に普段から取り組んでおくことは、そのための良い訓練になります。

現在受け持っている子にも、簡単な問題集に取り組んでもらっている子がいます。1学年下のレベルを活用し、毎日解くように勧めています。

もちろん、子どもの個性がありますから指導を間違えると「あわてんぼう」になってしまったり、いらいらさせてしまったりするので気をつけなければなりませんが、説明が頭に入っていかない子には、スピードを確かめる目的で、試してみても良いと思います。

 

 

夏期講習に行けば自動的に成績が上がる…わけがない

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夏期講習に行けば、成績が必ず上がる、というわけではありません。上手に活用しなければならない、ということです。

講習は予習・復習が大事

夏期講習を申し込むとテキストを購入することになると思いますが、実際に講習が始まる前にバリバリ解いていくことをおすすめします。宿題が出されたと思って、解けるものは解いてしまいましょう。

理解している単元は、トレーニングのつもりで解いていきます。テキストには入試問題レベルも含まれています。得意分野であれば、自力で解けるかチャレンジしてください。最初から解答が配られる塾もあるかもしれません。丸つけも自分でしてしまって結構ですよ。

一方、理解があいまいな分野、分からなかった問題が残ることでしょう。予習は、これら不得意単元や理解の浅い分野を浮き彫りにします。が、あわてる必要はありません。それらを講習で気合を入れて理解すれば良いのです。

復習は毎日

気合を入れて臨んだ単元の復習は、その日のうちに復習しましょう。もう一度、解いてみたり、苦手ノートを作っておいてそれにまとめておいたりできるでしょう。その苦手ノートこそが講習の集大成となります。それは大切にして下さいね。

大抵は講習の最後に模擬テストが実施されることと思います。苦手ノートの復習がテストの対策となるでしょう。

まとめると

まず講習会に申し込んで、テキストを入手したら、バリバリ解いて予習し、自分が気合を入れなければならない単元、授業を確認してください。

授業では、苦手な単元が扱われるときは特に集中して臨みましょう。

復習は毎日行い、苦手ノートを作りましょう。

テキストを予習しようと思ったけれど全く手が出ないと思えたら

テキストの問題のレベルが自分にとっては高すぎると思ったら、塾の先生に相談するべきです。集団指導の場合、まったく置いてきぼりをくらって、学ぶものもなく、自信を失っただけ、ということになりかねません。講習のテキストは各単元のエッセンスをまとめていて、よくできているものが多いのですが、ある程度のレベルの学力がないとついていけないものが多いのも事実です。

親切な塾は指定のテキストは少しだけ活用し、ほとんどはその生徒のレベルに合わせたプリント学習に切り替えてくれたりします。集団指導を個別指導に切り替える必要があるかもしれません。正直に相談してくださいね。

普段塾に行っていない人も

普段塾に行っていない人も講習だけ通って、自分のレベルを確かめることができます。塾の先生や友だちから情報を得ると刺激を受けます。模擬テストだけでも良いですよ。

家庭教師でも夏期講習を実施します

家庭教師でも夏休みだけの授業や1対3の授業などを実施しています。夏休みですので午前、午後の早い時間でも受け付けます。ご相談ください。

テストが返ってきたら確認しよう

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テストが返ってきたら、確認します。何を?

テストの結果

当たり前ですが、各教科、5教科合計等テストの結果を確認しましょう。たまに、「何点だった?」ときくと「わからない」と答える子がいますが、とんでもないことです。自分の力を把握しないで、目標達成はありえません。

これまでのテストの結果と比較して、どの教科が良くなったのか、悪くなったのか、確かめてください。学校によっては平均点や偏差値等を計算してくれていると思いますので、それらを活用しましょう。

テストの解き直し

どんな結果であっても、ひと通り解き直してみることをおすすめします。間違いは、原因を追求して、理解して、正解できるようにしましょう。正解だったところも、もう一度解いてみてください。勘で解答し、たまたままぐれで正解した、というところもあるかもしれません。ラッキーだった、で済まさないで、しっかりと自分の知識にしてください。

受験生の人は、間違えた問題と解答をノートにまとめておくことをおすすめします。それは自分の弱点ノートになり、復習する時に一番効率よく勉強できる自分専用の参考書になります。

基礎を確認

テストが終わると、中体連の大会が本格的に始まって、部活動をしている人は落ち着かないかもしれません。まとまった勉強時間がとれなかったり、集中できなかったりしますよね。そんなときはトコトン基礎を勉強しましょう。数学の計算、英単語、漢字練習などは、短い時間でも取り組めますし、効果もあります。うすい問題集を活用してもいいですね。忙しい時期を有効に活用しましょう。

覚える 勉強する とは

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「勉強する」ということは「覚えること」を意味する、といっても言い過ぎではありません。

「覚えなさい」と言われたら

覚えることはたくさんありますね。それは、計算の仕方、文章題の解き方、漢字の読み書き、物質の性質、日本全国の都道府県名など多岐にわたります。どの教科でも、まずは覚えなければならない。
子どもたちに「勉強しなさい」と言うと、ある子は教科書やノートに書いてあることをきれいにノートにまとめて「よし覚えた!」と言いますワークに解答欄にきれいに答えを埋めて、「よしできた!」と唸ります。勉強の一段階としては大切な作業ですが、肝心なのはその次です。つまり、まとめたところ、ワークで解いた内容を頭の中に入れなければなりません。何も見ないで勉強したことが書き出せるようにならなければなりません。
「勉強する」=「まとめる」ではありません。それだけでは足りません。この点を認識してほしいですね。

セルフチェックをしよう

テスト前には、セルフチェックを繰り返しましょう。

まずは何回も何回も、読んだり書いたりを繰り返します。ひたすら頭に入れるのです。チラシの裏でも、ミスコピーの裏でも、なんでも構いません。繰り返し、読み書きして頭のなかに叩き込みましょう

そして、次に頭のなかに入れたはずのことが、何も見ないで書き出せるか確認してみましょう。それがセルフチェックです。できていないところが判明したらどうするか。覚えるまで繰り返すのみです。

学校のワークをきれいに解いたり、単語を10回ずつ丁寧に書いたりするのは結構なことですが、それだけでは頭に入っていないでしょう。それで満足している人は、すぐに心を入れ替えてください。美しさを追求する必要はありません。テスト前に、きれいにまとめるのは、もうやめましょう。


ほとんどの学校では、今月はテストの月です。がんばってくださいね。

 

宿題をいつやるのか

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一週間に一度、あるいは二度の指導をしていると、先週とおんなじことの繰り返しになっている、と感じることがあります。そうなってしまう子に共通していることがあります。

 

宿題の取り組み方に問題がある

宿題の目的の一つは、学んだことの定着にあります。これに真面目に取り組まないと、いつまでも学んだことが身につかない、ということになります。

エビングハウス忘却曲線」という研究があります。ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスの発表した研究で、人が時間の経過とともにどれだけ忘れるかを数値化したものです。それによると、人はわずか20分で50%近く忘れてしまい、1日で70%近く忘れてしまいます。1週間後には約75%、1ヶ月後には約80%忘れている。ということは、もし全く復習しなかったとすれば、4月に習ったことは6月の定期テストのときにはほぼ忘れてしまっている、ということになります。

特に1週間後には約75%忘れている、という点にも注目します。週1回指導で、前回の指導から1週間近くたって、指導の直前にあわてて宿題をしているとすれば、その子は前回の内容を約75%忘れた状態で宿題をすることになります。当然、宿題は分かりにくくなっているでしょうね。

そういう子は、指導の最初に「宿題できなかった、わからなくなった」と言ってきます。もちろん、説明して理解を確かめて、改めて問いてもらいますが、「先週やったよなー」って気持ちです。

確かに真面目にすぐに宿題やったんだけどわからなくなったんだ、という子もいます。そういう子がいるのはよく理解できます。人の能力はみな一様ではありませんし、トレーニングすれば、必ず能力は向上していきますから、その点は慌てる必要はないです。

ただ、宿題を1週間後に慌ててやっているのは、いただけませんね。次の週もまた「宿題できなかった、わからなくなった」になり、また説明。同じことの繰り返し。指導進度は遅くなり、テストに間に合わなくなります。

宿題は早目に取り組む

宿題は、指導後なるべく早く取り組むと、効率が上がります。学習した後24時間以内に10分間の復習をすると、記憶率は100%に戻る、という研究結果もあります。

家庭教師は、週1回あるいは2回指導がほとんどです。この学習システムを最大限活かすには宿題に真面目に取り組むことが不可欠です。人間は1週間後には約75%忘れてしまっているのです。

 

この記事を作成するにあたって、以下の記事を参考にさせていただきました。

ryugaku-kuchikomi.com

 

 

日々のトレーニングの質が大切

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最近中学受験について調べる機会がありまして、いろいろと考えました。

やはり算数は中学受験のカギだなあと痛烈に感じます。算数の基礎とも言うべき計算ですが、どれくらいトレーニングすることが必要なのでしょうか。

とにかくやればよいというものでもない

分数や小数、カッコの含まれた複雑な計算を20問解きなさいと言われたら、大人の皆さんどう思われるでしょうか。うんざりしますよね。子どもも同じです。集中力がもたないです。ダラダラした練習をしても、ミスが連発するだけで、苦痛になってきます。それで、算数の得意な子は1日5-8問くらいを毎日コツコツ集中して解くことをお勧めします。苦手な子は基礎的な問題を10-12問くらい解くと良いでしょう。

算数の得意な子は計算構造を理解して解く

小学校低学年の頃から計算を鍛えていた子は計算の基礎は問題ないでしょうから、やみくもに問題集を毎日解きなさいと言っても退屈になってきます。かと言って、怠けだすとケアレスミスが増えてきますから、トレーニングをしない訳にはいきません。それで、計算力のステップアップとして、計算構造を教えたり、暗算の活用を教えたりすると良いでしょう。ていねいな計算にこだわるのも大切ですが、得意な子には計算の仕組みを教えたほうが結果としてミスが減りますし、スピードも上がります。

算数に苦手意識のある子はやはり数をこなすことが必要

計算に不安のある子はやはり数をこなすことが必要になります。中学受験でおなじみの和差算や過不足算などに取り組む「以前」の段階の子は、学校で習っているような基礎的な計算方法を何の戸惑いもなく解けるようになるまでトレーニングしましょう。できる単元ではなく、苦手単元、あいまいな単元にしぼると良いと思います。無目的に、ただ数をこなすだけでは苦痛になり、苦手意識がますます強くなってしまいます。

プレッシャーもミスの要因

日頃のトレーニングの必要な理由の一つにプレッシャーの克服があります。テストには制限時間がありますし、計算問題は失点したくないと思いますので「これは落とせない」というプレッシャーがかかります。その中でいかに平常心で取り組むか、ミスを減らせるか。これには訓練が必要ですね。それで定期的に制限時間を設けて問題を解かせてみると良いでしょう。記録をつけて、どのくらいのスピードで、どのくらい正答したか、確認できるようにすると励みになりますね。

大人の発想は無駄なことも

とにかく数をこなせばなんとかなるというのは大人の発想です。やり遂げれば達成感はあるのかもしれませんが、その割に力は思ったほどついていない、ということになりかねません。強化ポイントを間違えば、どんなに時間をかけても無駄に終わります。この記事のタイトルを「トレーニングの『質』」が大切、としたのは量ではなく、質に注目していただきたかったからです。良いコーチは自分のトレーニング方法の質を分析しています。