プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

学校に行けないので勉強できないってことはないだろう

コロナウイルス対策のために休校措置をとっている自治体が増えていますね。今年、学校教育はどうなってしまうのでしょうか。

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それでもやることは変わらない

学校で授業を受けることができないのは確かに辛いですね。5教科はもちろん実技4教科も必要です。それがないのはストレスがたまります。大変です。

ただ、5教科についていえば、教科書はありますし、参考書、ワークの類はすでに家にあるでしょうから、休校だから勉強ができない、という理屈は通らないはずですね。その上、ネット社会の今日、勉強しようと思えばネットでいくらでも資料を見ることはできます

授業の先取り、つまり予習するというのはちょっと大変という人は少なくないと思いますが、今持っている教材を使えば復習はいくらでもできますね。世の中大変な状況ですが、部屋にこもって堂々と勉強に打ち込める最高の時期(不謹慎な表現ですが)とも言えます。

この状況は公平である

また、外出自粛や休校等で不安を感じたり、ストレスの溜まる思いをしているのは自分だけではない、学校のみんなも、同じ時期に受験するみんなも、いや世界中の学生も同じです。公平に臨んでいる状況ですね。であれば、これはハンデではない。この状況をいかに乗り越えるか、は「すべての」学生に課せられた課題となっています。休校で勉強できず心配だ、と感じているのは自分だけではない、みんな、なのです。

ですから、この状況でも言い訳せずに、とにかく今までの勉強を続けること、休校でなければ勉強したであろうことに、自分なりで良いので、しっかりと取り組むことが大切です。そして、それができればOK、と割り切って結構です。今は異常事態です。高望みは禁物です。

大切なのは勉強時間と勉強習慣

この状況は特殊なので、何か特別な教材でなんとかしなければ、と思わなくても結構です。この状況では、わたしは勉強の内容よりも、勉強の時間の確保、勉強習慣の維持の方が大切だと思います。一度解いた(簡単な)ワークを解いて復習する、教科書を読む、漢字を練習するなど、単純な勉強で良いので、それを続けていくのです。勉強の良い習慣を保つことができれば、この状況が収束したとき、すぐに「日常」に戻れます。

とにかく、今は異常事態です。(生活も精神も)普通を保てればよし、という状況です。あせりは禁物。まずは理性的に対処しましょう。

 

 

2020年度中学入試結果

タイトルの通りですが、ある生徒の中学入試の結果が出ました。

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北嶺中学校札幌日本大学中学校スーパーアクティブコース合格

素晴らしい結果が出ました。本当によくがんばりました。最後の最後まで、気を抜くことなく、思いっきりやり遂げました。

塾や学習法の良し悪しはあるのか

有名学習塾や通信教育のメソッドが数多くありますが、どれが良いとか悪いとか、そんな評価はできません。強いて述べるとすれば「どれも素晴らしいです」。

だから、勉強するお子さんにその塾が「合うか、合わないか」が大切であり、メソッドの良し悪しは、考えなくて良いと思います。実績のある塾、メソッドは、良いと主張できるだけの「数字」がたくさんあるでしょう。

それで、ひとたび塾(勉強法)を選んだら、とことん頼って、がんばってついていくことが肝要です。

結局「質」よりも

塾の質が良かったから合格するのか。結局、成績向上にモノを言うのは「質」よりも「量」だと思います。演習量、時間数、努力の量、とも言い換えられるかもしれません。

有名塾で10題問題を解くよりも、独学で50題解いたほうが力がつきます。基礎を固めるときも、応用力をつけるときも同様です。ですから、私はとにかく問題をたくさん解いてもらいます。

勉強はスポーツに似ているところがあります。反復練習があるからこそ試合で実践できます。理論を知っていたって、それを実際に実践したことがなければ、試合で動けないですよね。勉強も結局、普段から反復演習をしていなければ、試験で実践できないのです。

そして、誰よりも多く問題を解いた者が、「慣れ」ているとともに「自信」をもっている。

「ここまでやったんだ」

「これ以上はやれない」

「自分以上に勉強した人はいない」

勝者のメンタリティーとでも言うのでしょうか。結果が出る人って、こう言えるほど一生懸命やっている、ということでしょうね。このメンタリティーを究めている人は緊張しないそうです。

今年合格した子も、とにかく量をこなしました。その結果、模試でも上位に位置するようになりましたが、それでもとことん量をこなし、余裕が生まれるまで突っ走りました。

もちろん受験生は小学生で、人生経験も乏しいですから、相当の緊張感だったでしょう。その中でも合格にたどり着いたのは、誰にも負けない「量」をこなしたことによる「自信」があったからではないかと思います。

スタートは早い方が良い

「絶対量」が必要である以上、時間が必要です。そのためにも、受験のスタートは早い方がいいですね。国立・私立中学の受験をお考えでしたら、なるべく早い段階で学校の説明会に参加したり、その学校の在校生、卒業生の意見を聞いてみたりすると良いでしょう。早ければ早いほど、精神的な負担(プレッシャー)を少なくて済みます。

学校にもよりますが、遅くとも小5から意識して勉強するべきだと思います。

素晴らしい経験

賛否両論ありますが、わたしは中学受験は素晴らしい経験になると思います。結果も大事ですが、それに取り組み、やり遂げるのは相当の努力と覚悟が必要だからです。

元来、中学は義務教育ですから、受験しなくても公立中学校に行けるはず。そこをあえて受験に挑むのです。

地域によりますが、たいていほとんどの子は公立に行きます。受験の意識なんてない。公立小学校では、受験を意識した指導はほとんどない。高校受験は大部分の子が意識し、学校もそれに向けた指導をするので、この点、中学受験と大きな違いがあります。だから、高校受験生と違い、中学受験生は、学校の少数派となって受験勉強をしています。ときには挫けそうになり、ときには批判を浴びながら。「中学受験に意味あるの?」「落ちたらどうするの?」「無理じゃない?」こんな意見やささやきが耳に入る。こんな生活を2年ほど続ける。

これを乗り越えるのは、素晴らしい、というか、凄い経験ですね。結果を勝ち取った皆さん、本当におめでとうございます。受験生活を走りきった皆さん、よくがんばりました!

 

 

読解力向上のための「ドラえもん感想文」

読解力向上のために、日々頭を悩ませています。

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マンガが読めない子が多い

生徒たちに国語の読解問題に取り組んでもらうのですが、すぐに「わからん」と言ってくる子がいます。様子を見ていると、まずは読んでいない、というか、読もうとしない。じっくりと文字を追って、意味を汲み取ろうとする意欲が欠けているのです。私が横から解説すると「わかった」と言いますが、手取り足取り状態で、これでは読解になりません。

動画サイトばかり見ているせいなのか。原因はいろいろあると思いますが、時間をかけて解答を探そうという作業を嫌がります

そこで、たくさんの文字を読むのがダメなのかな、と思いまして、ある子に「好きなマンガを持ってきて30分ほど読んでもいいよ」と指示してみました。文字も少ないし、イラストもあるので読みやすいと思ったのです。次の週に、家から自分のマンガを持ってきて読み始めたのですが、残念ながら、読んではいませんでした。読めていない、という方が正しいかもしれません。だらっと、絵を漫然と眺めているだけで、台詞を読んだり、内容を掴もうとしたりしていないのです。マンガも読めないのです。それなのに、なぜマンガを持っているのか、と思ってしまいました。

親御さんたちに聞くと、マンガを読めない子は結構多いことに気づきました。さて、どうしたものか。

ドラえもんを読んでもらおう

そこで、積極的にマンガを読んでもらう方法を考えました。それでたどり着いたのが、「ドラえもん感想文」です。

なぜ「ドラえもん」なのか。それはパターンがある程度決まっているからです。「のび太がこまる」「ドラえもんが道具を出す」「面白い失敗をする」等は、どのエピソードにも出てくる状況です。これを探していくのは読解の基本となるのではないか、また少しでも「食いつきやすい」のではないか、と思いました。

そこで、「タイトル」「のび太が困ったこと」「ドラえもんの道具の名前」「何ができる道具か」など、項目別にまとめてもらうプリントを作り、そこに書き込んでもらいました。

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簡単な作業のはずですが、それでも時間がかかる子がいます。またマンガには「ジャーン」とか「ドーン」など、擬音が書かれていますが、それを道具の名前と勘違いする子もいます。びっくりするような読み方をする子もいて、ある意味、勉強になります。

それでも、少しずつですが面白い、と思えるようになってきたようです。親御さんからも「楽しいと言っている」と感想をいただきました。良かったです。

国語の読解力向上は時間がかかるもの

学校の教科でも国語の読解は、成績向上に時間がかかる教科です。それだけに、焦ってしまうこともあります。確かに、学年が上がってからでは苦手克服が厳しいこともあります。だからこそ、時間をかけられる小学生低学年から鍛えていきたい教科です。

方法は一様ではないと思いますが、じっくり考える習慣をいかにして身につけるか、が大切です。

わからないところの放置はやめよう

問題を解いて、丸つけして、誤答はどうしますか。ほったらかしでは、もったいない。

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間違ったところは、次にどうしたいですか。

誤答をほったらかしにすると、丸つけは「わかっていることの確認」で終わります。あとで同じような問題構成のテストなどを解くと、またもや同じような問題は解けますが、同じような問題で間違えてしまい、同じような点数をとります。何の進歩もありません。

間違ったところは、次は間違えたくないですよね。解けなかった問題は、次は解けるようになりたいはずです。であれば、今間違えた問題、解けなかった問題を本気で分析して、解答・解説を見て納得できるまで読み込んで、次は自分の力で解けるようにやり直しましょう。

「わかっていることの確認」は本番のテストの役割です。その準備の勉強では、そのテストの時にわからない、あるいは間違いそうな問題をいかに少なくするか、を目指すべきです。

同じテストや問題集を複数回解く

テストや問題集を1回解いて終わりではもったいないです。私は塾で、同じ小テストを連続して解かせることがあります。丸つけして数分後、2回目を解かせて、全問正解を目指してもらいます。時間の制約があり、いつもできるわけではないのですが、自宅での勉強の時でも同じような要領で、いわば「全問クリア」を目指してほしいですね。

自己満足型演習はやめよう

ワーク全部やりました、とか、教科書にある問題全部解きました、と報告してくる子がいます。それはそれで頼もしいのですが、その割に点が伸びない子は、この「誤答ほったらかし」「解きっぱなし」のクセがあるかもしれません。全部解いて自己満足に陥っています。その内容は頭に入っておらず、小テストなどを行うと「あれ?」という点をとってしまっています。

どれだけワークを解いても、そのワークを持ち込んで、それが点になるわけではない。頭に入っていることをテストの上で表現できてはじめて点になります。そうなるまで、繰り返し演習すべきです。

自己満足型演習から脱却できないと、時間だけが浪費されます。

性格が邪魔をすることも

自分の勉強のやり方に固執し、改善点を指摘されても、それを受け入れられない頑固な性格が成長を阻害することがあります。自己満足は、いちおう「満足」なので、まあそれはそれで本人は良いのかもしれませんが「惜しいなあ」と思ってしまいます。

柔軟で、謙虚が心が成長には不可欠だと思います。

定期テスト対策期間です

当塾では、強制的にテスト前に塾に来させることはしておりません。塾で勉強したい時にきなさい、と言っていますが、感心なことにみんな進んで早めに塾に来て、夜遅くまで勉強していきます。わたしが特に指示しなくても、みんな黙々と勉強に取り組み、質問します。小テストを要求する子もいます。ぜひ、丸つけ等をしてわかった自分の不理解なところを克服していってほしいです。

みんなの努力が、単なる自己満足ではなく、真の力となっていくことを願うばかりです。

 

国語は全科目の基本

 教科書や参考書に書いてあることを読もうとしない子が多いです。すぐそこに解き方が書いてあるのに「わからーん」と言ってきます。

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そもそも文字が読めない

これは驚くべき事実なのですが、漢字はおろか、ひらがなやカタカナを読むのに苦労している子が少なくありません。小学校中学年になっても、です。(もちろん何らかの学習に関するハンディキャップがあるわけではありません。)親御さんは、お子さんがひらがなカタカナを読めるのか、確かめていただきたいと思います。小2くらいの国語の教科書が読み書きできるかを確認なさってください。

読めなければ理解できないのは当たり前です。国語の教科書が読めなければ、算数の文章題は解けませんし、理科・社会もさっぱりでしょう。イメージとカンで勉強しているのだと思います。

急がば回れ」で、小学2年くらいを対象とした問題集に取り組むことをお勧めします。私は清風堂書店さんの「小学国語習熟プリント」などを使っています。

語彙力が不足している

読めなければ、語彙力も恐ろしく低くなります。擬態語、擬音語もうまく使えません。「のんびり」って何?とか「もくもく」ってどんな感じ?わからん?という具合です。学校の先生の説明や板書もわからないでしょうね。

解決策として、よく「本を読みなさい」と言われます。これは確かに有効だと思います。が、興味のないものを読むのは苦痛でしょうし、意味がわからないものを読もうとしても読めないでしょう。

そこで思いっきりハードルを低くして、絵本から始めることをお勧めします。小学生だけでなく中学生にもお勧めしたいです。いくらなんでも絵本は読める、プライドにさわるということでしたら、漫画でもOKです。今の子どもは漫画も読まず、読めない、ということがよくあります。せめて漫画でも読んで欲しいです。今は図書館や学校図書室でも読めます。

最近は、動画ばっかり見ている小中学生が本当に多いです。この功罪について、これが子どもの学力にどんな影響を与えているかについては、検証したことがないのでよくわかりません。が、読む量は確実に減るでしょうね。

読む習慣があるとじっくり考える

冒頭で記しましたが、解説や例題を読もうとも見ようともしない、調べようともしない子は読む習慣が不足していますじっくり読んで考えたり、自分がすでに持っている知識と比較考量したりすることの益や大切さがわかっていません。めんどくさいんでしょう。成績が上がる子はこれができます。上がらない子は読んでもいないのに「わからーん」と喚くだけです。問題解決を他の人に求めてしまうのです。

でも読んで考える習慣があれば、問題解決の能力を向上させることができます。これは他教科の成績向上にも影響を与えます。

国語力はやはりすべての基本

答えだけを求め、思考のプロセスを軽視する人は、今後社会に取り残されてしまうでしょう。答えを出すだけだったら、コンピュータやAIでも可能です。思考して、コンピュータやAIを「使う」側に立たないと、取り残されます。

国語を学び、思考する能力を培うことは、社会人としてのスキルアップに欠かせないと私は思います。

結局自学自習・独学

勉強は結局自分一人で、できるようにならないと力がつきません。教えてもらう人も教える人も、そこを目指すべきです。

(以前にも記したテーマですが、最近の夏期講習でまたこのことを考える機会があったので、考えをまとめてみました。)

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勉強のサイクル

課題を解き、あるいは覚えて、疑問があれば調べたり質問したりして、解決したら次なる課題へ、という感じで勉強は進むと思いますが、このサイクルが自分でできる人はあえて塾に来る必要はないかな、と思います。

かく言う私は学生時代このサイクルでずっと勉強していまして、特に塾の必要は感じていませんでした。課題は問題集や参考書を使っていました。疑問は自分で参考書を調べたり、先生や友達に質問していました。別に珍しい勉強法ではありません。ごく普通だと思います。

勉強のやり方がわからない人は何がわからないのか

何を勉強すれば良いかわからない、つまり課題というか、勉強の対象がわからない、と言う人がいますが、実はいくらでもあります。本屋さんに行けば問題集や参考書はたくさんありますから、それを選べば良いですよね。オススメはいろんなサイトで紹介されていますから、それを参考にしても良いです。が、大抵は学校でワークが与えられていますから、まずはそれを使うのがベストです。

疑問が浮かべば、参考書や辞書を使いますので、それも揃えておきましょう。これもまた本屋さんで選びましょう。サイトも参考にしましょう。

これらさえあれば、勉強を進められるはずです。

なのに、勉強のやり方がわからない、とか何を勉強すれば良いかわからない、と言う人がいます。彼らは何を求めているのでしょうか。恐らく「ヤマかけ」をしてテストに出るところだけを勉強することを求めているのだと思います。これだけを覚えるのが勉強だと。そしてそれだけを教えろ、と。学生だけでなく、一部の親御さんにも、この傾向があります。

しかし、実はテストに出るところだけを勉強しようとすると、かえってめんどくさいことになります。知識が「ぶつ切り」になり、理由や流れがつかめないまま、詰め込み型の勉強になります。これは、覚えにくいし、定着しにくいし、応用がきかないし、全く効率が悪い勉強です。テストに出ない、一見無駄と思える知識に記憶や応用の鍵があります。(またいつか、この点をテーマに記事を書こうと思っています)

それで、効率だの能率だの、最小限の努力で、などにこだわる時間があるならば、手元にある学校の課題に「愚直に」取り組むべきです。それが結局一番効率の良い勉強になるはずです。そういう、素朴な勉強をしている人が成績上位に来ています。成績不振だという人は、まずは基本的な勉強を大切にしてください。

塾では何を教えるか

塾では、課題を与えたり、質問を受け付けたりしますが、わたしは上記の勉強のサイクルが身につけば、成績は自然に上がるという考えなので、まずは生徒たちがそれができているかを見ています。今や何も言わなくても、勉強を始められる生徒もいて、それはそれで良い傾向として、自由に進めさせています。気をつけているのは科目の偏りですね。どうしても好きな科目から勉強してしまい、嫌な、苦手な科目は後回しになりますから。「嫌なことは早く済ます」の原則で進めています。

疑問を先生に尋ねるのではなく、教科書や塾の辞書・参考書を使って調べることができれば、その方が良し、とも思っています。塾で教わるのは卒業とともに終わりますが、辞書・参考書などを使っての勉強法は一生モノだと思うからです。

わからないことがあれば調べれば良い

ワークの問題がわからないことだらけで嫌になる人がいますが、知らないことは解けないのは当たり前ですね。であれば、調べれば良いだけの話です。恥ずかしいことでもなんでもない、これまた「愚直に」調べましょう。時間がかかるかもしれませんが、自分で調べた知識は定着しやすいです。同じ問題を2度3度解けば、なおさら定着します。

当たり前の事実なのですが、このことを知らない子は意外に多いです。解けないこと、知らないことにがっかりして、やる気をなくし、すぐに簡単な単元の復習をしようとします。そんなことを続けたら、いつまでも不得意は残りますし、やがては解ける問題がなくなるでしょう。わからないなら調べれば良い。それだけです。できる子ほど、謙虚に、素直に、このことができます。これをしないのは「カッコつけ」です。

独学できれば塾はいらないけど、それでも

自分で勉強を進められれば、塾なんていらないですね。お金もかかりますし、時間の無駄にもなりかねない。それでも塾に通う意義があるとすれば、

ペースメーカーになる。ペースは学校の進度が基本ですが、それでもどこまで進めておけば良いのか、手引きしてもらうと助かりますね。

ライバルの様子がわかる。自分の学校だけでなく、志望校を同じくする子がどの程度のレベルにいるのかがわかると、刺激になります。

テストを数多く受けられる。自分のレベルを知るとともに、テストに慣れることは大切です。時間配分の要領や緊張感の対処を知っておくのは、本番に備えることになります。勉強以外の準備、ということになるわけですね。

塾はやがて卒業するが、勉強は一生続く

全く勉強しない人はいません。技術職でも、管理職でも、専門職でも、健康のためにも、子育てのためにも、人生のあらゆる局面で、人は勉強をすることを必要とします。その基礎づくりが、学生のうちにしっかりとできていれば人生が豊かになると思います。

うちの塾で学んだこと、塾に通った経験が、学生時代だけでなく、卒業後にも役に立てば嬉しいです。私は青二才の、身の程知らずで、塾に通うなんて人生のほんの一瞬ですが、こんな壮大なことを考えながら、塾で教えています。

 

やる気スイッチはどうやって探すか

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以前にも「やる気」や「モチベーション」についての記事は書いたのですが、改めて考えてみました。

やらされ感があるうちは成績は向上しない

勉強を「やらされている」と考えているうちは、どんなに熱心に教えてもなかなか「響きません」。これは虚しい真実です。勉強の量を増やしても、質を向上させたとしても、やらされていると考えている生徒にとってそれは、ただのノルマにしかならず、あまり頭に入りません。やらないよりマシかな、くらいの成績で終わります。

また、嫌なことからとことん逃げてやり過ごしてきた子も、同様の傾向があります。嫌な科目や単元は、テンション落としてイヤイヤながらとにかくやりゃあいいんだろ、と投げやりになって勉強していますから、態度も悪く、頭に入らず、成績も当然悪い、という結末になります。

まずは話を聞くことから

それでどうするのか、ということになりますが、まずは生徒の話を聞くことから始まります。問題に取り組んでもらって、わかる楽しさを感じて欲しいのが第一ですが、その段階に至るまでも大変な時は、勉強はさておいて、生徒の話を聞くことがあります。

生徒の話も聞かないでやる気だのやる気スイッチだの見つかるはずはありません。こちらの経験を一方的に語ったところで、それが生徒の関心と関連がなければ、無視されて「それで何?」で終了です。それでまずは話を聞いてみます。

何が好きなのか、嫌いなのか、なぜなのか、いつからなのか。将来目標とすることがあるのか、憧れの職業はあるのか、部活はどうなのか、学校の様子は、などいろいろなことを聞きます。その話の中に、やる気のヒントが見い出せることがあります。

何が苦手かを特に聞きたくなるのですが、意外に「何が好きなのか」の答えにやる気のヒントがあります。得意なことと苦手なことをいかに結びつけるか、を私は考えます。

ハードルは低く。飛べたら大いに褒める

 人には「承認欲求」があります。誰でも「よくやってるね」と言って欲しい気持ちがありませす。嫌なこと、苦手なことをその生徒なりに頑張っていることがあります。それでも出来ないことが多いのですが、それを責めたらやる気がますます失せます。とにかく、「出来た」という感覚と「褒められ体験」を積み重ねなくてはなりません。

ですから、できるところまでハードルは低くする。そして、飛べたら大いに褒める。なんだ、できるじゃない。すごいなー。もし間違えても、いっしょにわかっているところまで戻って、わかっていたところを褒める。とにかく褒めることのできる箇所を見つけて褒めます。すると誰でも、大人でも気分は良くなります。

嫌いな科目や単元に対する前向きな気持ちを少しずつ培ってもらいます。

やる気スイッチが入ったら

やる気スイッチがすこしでもオンになったら、頭に入り始めます。そうなれば勉強が実になってきます。逆にいうと、その段階にないうちは何をやっても、ザルで水をすくうように、時間をかけても無駄になります。

遠回りのようでも、勉強以外のアプローチで、モチベーションを高めるヒントを掴む工夫をするべきだ、と思います。

ですが悩ましいことに、この「やる気」を引き出すことに関しては、定番の、決定打となる方法があるわけではありません。生徒の個性も千差万別なので、本当に難しく感じます。また、勉強をしないで、生徒の話を聞くにも時間的な限界があります。

とにかく、生徒に寄り添って、熱心指導です。頑張ります!