読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

宿題をいつやるのか

f:id:classroom-sapporo:20170319222351j:plain

一週間に一度、あるいは二度の指導をしていると、先週とおんなじことの繰り返しになっている、と感じることがあります。そうなってしまう子に共通していることがあります。

 

宿題の取り組み方に問題がある

宿題の目的の一つは、学んだことの定着にあります。これに真面目に取り組まないと、いつまでも学んだことが身につかない、ということになります。

エビングハウス忘却曲線」という研究があります。ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスの発表した研究で、人が時間の経過とともにどれだけ忘れるかを数値化したものです。それによると、人はわずか20分で50%近く忘れてしまい、1日で70%近く忘れてしまいます。1週間後には約75%、1ヶ月後には約80%忘れている。ということは、もし全く復習しなかったとすれば、4月に習ったことは6月の定期テストのときにはほぼ忘れてしまっている、ということになります。

特に1週間後には約75%忘れている、という点にも注目します。週1回指導で、前回の指導から1週間近くたって、指導の直前にあわてて宿題をしているとすれば、その子は前回の内容を約75%忘れた状態で宿題をすることになります。当然、宿題は分かりにくくなっているでしょうね。

そういう子は、指導の最初に「宿題できなかった、わからなくなった」と言ってきます。もちろん、説明して理解を確かめて、改めて問いてもらいますが、「先週やったよなー」って気持ちです。

確かに真面目にすぐに宿題やったんだけどわからなくなったんだ、という子もいます。そういう子がいるのはよく理解できます。人の能力はみな一様ではありませんし、トレーニングすれば、必ず能力は向上していきますから、その点は慌てる必要はないです。

ただ、宿題を1週間後に慌ててやっているのは、いただけませんね。次の週もまた「宿題できなかった、わからなくなった」になり、また説明。同じことの繰り返し。指導進度は遅くなり、テストに間に合わなくなります。

宿題は早目に取り組む

宿題は、指導後なるべく早く取り組むと、効率が上がります。学習した後24時間以内に10分間の復習をすると、記憶率は100%に戻る、という研究結果もあります。

家庭教師は、週1回あるいは2回指導がほとんどです。この学習システムを最大限活かすには宿題に真面目に取り組むことが不可欠です。人間は1週間後には約75%忘れてしまっているのです。

 

この記事を作成するにあたって、以下の記事を参考にさせていただきました。

ryugaku-kuchikomi.com

 

 

日々のトレーニングの質が大切

f:id:classroom-sapporo:20170429180126j:plain

最近中学受験について調べる機会がありまして、いろいろと考えました。

やはり算数は中学受験のカギだなあと痛烈に感じます。算数の基礎とも言うべき計算ですが、どれくらいトレーニングすることが必要なのでしょうか。

とにかくやればよいというものでもない

分数や小数、カッコの含まれた複雑な計算を20問解きなさいと言われたら、大人の皆さんどう思われるでしょうか。うんざりしますよね。子どもも同じです。集中力がもたないです。ダラダラした練習をしても、ミスが連発するだけで、苦痛になってきます。それで、算数の得意な子は1日5-8問くらいを毎日コツコツ集中して解くことをお勧めします。苦手な子は基礎的な問題を10-12問くらい解くと良いでしょう。

算数の得意な子は計算構造を理解して解く

小学校低学年の頃から計算を鍛えていた子は計算の基礎は問題ないでしょうから、やみくもに問題集を毎日解きなさいと言っても退屈になってきます。かと言って、怠けだすとケアレスミスが増えてきますから、トレーニングをしない訳にはいきません。それで、計算力のステップアップとして、計算構造を教えたり、暗算の活用を教えたりすると良いでしょう。ていねいな計算にこだわるのも大切ですが、得意な子には計算の仕組みを教えたほうが結果としてミスが減りますし、スピードも上がります。

算数に苦手意識のある子はやはり数をこなすことが必要

計算に不安のある子はやはり数をこなすことが必要になります。中学受験でおなじみの和差算や過不足算などに取り組む「以前」の段階の子は、学校で習っているような基礎的な計算方法を何の戸惑いもなく解けるようになるまでトレーニングしましょう。できる単元ではなく、苦手単元、あいまいな単元にしぼると良いと思います。無目的に、ただ数をこなすだけでは苦痛になり、苦手意識がますます強くなってしまいます。

プレッシャーもミスの要因

日頃のトレーニングの必要な理由の一つにプレッシャーの克服があります。テストには制限時間がありますし、計算問題は失点したくないと思いますので「これは落とせない」というプレッシャーがかかります。その中でいかに平常心で取り組むか、ミスを減らせるか。これには訓練が必要ですね。それで定期的に制限時間を設けて問題を解かせてみると良いでしょう。記録をつけて、どのくらいのスピードで、どのくらい正答したか、確認できるようにすると励みになりますね。

大人の発想は無駄なことも

とにかく数をこなせばなんとかなるというのは大人の発想です。やり遂げれば達成感はあるのかもしれませんが、その割に力は思ったほどついていない、ということになりかねません。強化ポイントを間違えば、どんなに時間をかけても無駄に終わります。この記事のタイトルを「トレーニングの『質』」が大切、としたのは量ではなく、質に注目していただきたかったからです。良いコーチは自分のトレーニング方法の質を分析しています。

1学年上の内容を予習しておけば楽になる

f:id:classroom-sapporo:20170428113421j:plain

予習すると授業を理解しやすくなることは言うまでもありません。その習慣を持っている子は少ないかもしれません。大多数は勉強といえば復習です。

小学生の、学年の若いうちに予習しておくとかなり楽になります。1学年上の内容を予習することも可能です。かく言う、わたしも小学生時代はそうでした。

小学1年生のときは2年生、2年生のときは3年生の内容

小学校に入る前から、かな、漢字、簡単な計算、アルファベットができている子がいますが、それならその勢いで小学1年生で2年生の内容を、2年生では3年生の内容を勉強しましょう。一部の塾では学年に関係のないカリキュラムを組んでいますが、学年が若ければ塾に行かなくても、1年先予習は可能です。1年生のうちに九九や漢字が完璧になれば楽になります。

現にわたしは学校の授業は楽でした。理解できない計算が出てきたことがない、図形問題も見たことあるものばかり、公式は全部知っている、知らない漢字や熟語はない、という状態でした。

授業に追われて予習しているという感覚はありませんでした。1年先を進んでいますから、余裕です。そのおかげで習い事は2つ通っていましたし、夏は学校で指導してくれた水泳にも通っていましたが、忙しさも感じたことはありませんでした。

教材は何を使っていたのか

わたしは塾に通ったことがありません。むしろ、塾不要論者でした、小学生にして。生意気でした。(そもそも当時は、現在ほど小学生が学習塾に通うという風潮がありませんでした。)それなのに、いま塾講師・家庭教師を生業にしているのですから、人生わからないものです。

それで家に帰れば塾に通うことはありません。まず学校の宿題を終えたあと、親が作った算数の計算問題と漢字の練習ドリルを解いていました。小学1年内容までは親が作っていたように思います。その後は市販のドリルを活用していました。よく使っていた教材は受験研究社の問題集と参考書です。

 

www.zoshindo.co.jp

受験研究社の問題集は、標準問題でも難しく感じました。中学入試クラスの問題も含まれていたように思います。「標準考査」や「これだけは」というシリーズを使っていました。今は廃版のものもあると思います。これらで難問慣れしました。参考書も受験研究社の「自由自在」でした。これは現役ですね。

 

小学5,6年のときは自分で問題集や参考書を選んでいました。受験研究社中心でした。それまでたくさんの問題集に取り組んでいたので、自分に合うのはこのレベル、と判断できるようになっていました。

当時のわたしは(というよりわが家は)中学受験なんて全く頭にありませんでしたし、いろいろあって1学年上の勉強は小学校時代で終わってしまったのですが、続けていれば中学時代はもっと楽になっただろうと思います。惜しいことしました。中学の参考書、旺文社の「ハイトップ」や学研の「ニューコース」を購入した記憶があるのですが、それらが簡単に思えたのは、小学校時代の予習による知識と理解のストックが効いていたのだと思います。

中学受験をするにしてもしないにしても

1学年上の予習を目指すのは塾に行かなくてもできます。これは断言できます。学年が若いうちは、親御さんが楽に教えられると思います。学年が進めば、市販の問題集や参考書を子どもが使いこなせるようになりますので、親の指導の負担も少なく、楽です。中学受験を考えるなら最後の1年は受験に備えられますし、受験しなくても中学の予習、特に英語の予習ができますので、その先が楽ですね。

そして何よりも、学校の授業に余裕を持ってのぞめるようになります。授業がいつも理解できるので、モチベーションを高いレベルで保つことができます。

小学3,4年生でも、馬力を上げれば1年先にたどり着くことは可能です。家庭学習だけでも、です。

心配なことがひとつ

「知ったかぶり」や「それ知ってる!」発言を授業中に繰り返す、生意気な子どもにならないように親御さんは見守ってください。嫌われてしまいます。なんでも知ってる人なんていません謙虚な心で教わる気持ちを常に持つことの大切さを教えてあげてください。

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィークまでは復習をしっかり

4月の学校の授業進度は超スローペースです。中3は学校によっては修学旅行があり、その後休息日があり、やっとまともに授業が進むかなと思ったらゴールデンウィークです。

この時期を活かせ

新学期は教科書が新しくなったり、新入生が部活に入ったり、先生も代わったりと環境の変化が著しい時期です。ということは心機一転できる良い時期でもあります。気分の良いうちに、勉強を軌道にのせておきたいところです。しかも学校の授業進度は遅い。これはチャンスです。

やるべきこと

まずは前学年の復習です。特に中3は1,2年の復習をしましょう。

中3の復習すべきこと

・英語:数字、月、曜日、代名詞等、基礎単語の確認。 不規則動詞の変化の確認。(学校のワークにまとめられているはずです。)

・数学:とにかく計算。文字式の計算。1次方程式、連立方程式

・国語:漢字。(学校のワークにまとめられています)

・理科:物理、生物、化学、地学のうちどれか苦手の分野一つに取り組みましょう。

・社会:理科同様単元を絞ります。世界地理、日本地理、歴史(古代から鎌倉)、歴史(室町から江戸)のうちのどれか。

ゴールデンウィークが明けたら、学校の進度にしっかりとついていってください。まずは通信簿の評価を上げることが大切です。北海道の中学生の皆さんなら、ランクを上げることを意識してください。

忙しいとは思いますが

中3は部活の集大成の時期でもあって忙しいとは思いますが、ここで差をつけたいところです。大切なのは勉強したことの内容が頭に入るかどうかよりも、受験モードのスイッチが入るかどうかです。早くスイッチをオンにできた人は有利ですよ。

 

道コンの結果

f:id:classroom-sapporo:20170416222205j:plain

北海道の中3生で4月上旬の道コンを受験した人は、そろそろ結果が出ているのではないかと思います。いかがだったでしょうか。

合格可能性に一喜一憂する時期ではない

まだ4月ですから、今の時期に算出された合格可能性は何の保証にもなりません。それよりもできなかった問題を確認してください。何がわかっていないのかを確かめ、次回同じような問題が出たときは正解できるようにします。

「苦手問題集」を作成

できなかった問題とその解法や解説を、ノートにまとめてください。それを「苦手問題集」としてこれから1年間、模試が返却されるたびに、間違った問題と解説・解法を記していきます。自分専用の参考書ができ上がります。これは便利なので、ぜひ活用してみてください。

模試は終わった後が大事

よく言われることですね。道コンや学校の学力テストを有効に活用すると、実力が飛躍的に伸びます。中3生はテストが多くてうんざりすると思いますが、結果にとらわれることなく、その後の復習を大切にしてください。

 

モチベーションアップ

f:id:classroom-sapporo:20170410224130j:plain

今日の指導の様子を報告します。(上の写真は関係ありません)

子どもたちのハートを見る

1コマ目は中2の女の子を指導しました。当初は週2回で5教科を指導していましたが、どの科目も中途半端になりそうだったので、基本的に数学と英語を指導し、テスト前に理科と社会にも取り組む、という方式に変えました。

新学期も始まり、新鮮な気持ちになっているようで張り切っている様子だったので、今日は予習もできるのではないかと感じ、中2の数学の「式の計算」のさわりをやってみたのですが、残念ながら「難しい」という反応。テンションダウン。最初の5分で中1の復習に切り替えました。もともと数学の苦手な子でこれまでは復習や補習を中心にしていたので、予習は初めての試みだったのですが、時期尚早でした。

中1の復習はテキストの最初の方のページにありましたのでそこを活用しました。思いのほか良い出来で、驚きました。一緒に喜び、お互いに今後に期待を胸を膨らませました

その日その日の子どもたちの「ノリ」というか「やる気」というか、ハートを見ているつもりです。それが整ってくるまでは授業は進めないですね。すぐにノッてくればすぐに進められますが、ぐずぐずしていたらまずはカウンセリング状態になります。これは大事なプロセスだと思っています。

家庭教師を呼ぶくらいだからやる気のある生徒ばかり、とは限らないです。子どもも大人と一緒で、調子のいいときと悪い時がありますから、そこを見極めてやる気を引き出すのがプロだ、と自分に言い聞かせています。

「やる気」を引き出す

2コマ目は中3の女の子を指導しました。前回指導時の理科の宿題の解説がまだだったので、それをまず行いました。中2の学校のワークを用いて体の仕組み(消化など)の復習をしました。理科の指導が始まったのがつい最近なのですが、始めた途端にテストの点数が上がったので本人も手応えを感じています。だから、とてもやる気を感じます

そのあと数学の連立方程式の復習をしました。半年前は全くできなかった連立方程式が今では分数や小数、カッコの混じったものまで解けるようになりました。素晴らしい進歩です。

「わかる」体験が増えると自然に「やる気のスイッチ」が入りますね、どこかの塾ではありませんが。その塾でどのように指導しているかはよく存じませんが、一度スイッチが入ると本当に授業がやりやすくなります。上手な先生は「やる気」を引き出すのが本当にうまいですね。これは経験がモノを言う。

指導に大切なのは

子どもに教える時に大切なのは、わかりやすく、とか、ていねいに、とか、くわしく、とかいろいろな要素があると思いますが、それより前に、モチベーションを上げることだと思います。それがないと何をやっても無駄に終わります。

今日の子たちは、だんだんモチベーションが上がってきました。これからが楽しみです。

 

 

 

 

札幌の新学期がスタートしました

今日は札幌の小学校・中学校は始業式。新学期スタートです。

f:id:classroom-sapporo:20170406225555j:plain

長かった冬も終わり、いよいよ暖かくなってきました。いい季節です。桜の写真を載せてしまいましたが、北海道は桜まだまだ。ゴールデンウィークに満開になります。

 

今年1年で1つでもランクアップを

今日は中2の生徒の指導に行ってきました。真新しい教科書が机の上にありました。今年の成績によって、志望校を受けることができるか否かが決まるよ、と気合を入れてきました。以前の記事で紹介しましたが、北海道の高校入試は学習点と言われる内申点と入試当日の点数である学力点とを総合的に判断して合否が決定します。

 

classroom-sapporo.hatenablog.com

中2末時点の学習点(内申点)が志望校のレベルに届く範囲にいないと、その時点で受験資格がなくなると言ってもいい。中3の逆転は相当難しい。だから、今から頑張って欲しいです。中2はどうしても中だるみしてしまいますが、うまくのりきってほしいなー。

 

常々意識して欲しい

新中1の皆さんも今から受験勉強は始まるということを意識しておいてほしいです。中3になってからでもなんとかなる、というのは間違っています。たとえ学力的にトップ校レベルになっていたとしても、学習点が低ければ合格は困難です。北海道入試はそういうシステムです。

 

中3は最初の定期テストで史上最高点を目指せ

中3の皆さんはまずは定期テストでガッツリ点を取って学習点アップを目指すことです。1,2年同様日々の授業を大切にしてください。受験生なので1,2年の復習もしてほしいですが、3年の学習点を少しでも上げることが大切です。部活を引退する6-8月まではたいてい落ち着かないので、1,2年の復習に手が回らないことが多いです。復習できるとしてもゴールデンウィーク前までですね。まずは目の前の勉強です。

中3最初の定期テストは点を取りやすいです。これまで受け持った子は、このテストで史上最高点を取ることが多かったです。部活も忙しく行事も多いですが、この間隙をぬってしっかり勉強してほしいですね。