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プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

1対2の指導の是非

1対2の指導をお引き受けすることがあります。きょうだい同時指導がほとんどですね。きょうだい割引を設定していますので、経済的にも時間的にもオトクなコースだと思います。

問題は、友人同時指導の場合です。

 

指導の仕方によると思いますが…

友人同時指導の場合、ほとんどが同学年ですので、同じ教科書やテキストを使って指導できます、理論上は。ですが、2人の成績のレベルの違いがあると、かわいそうなことが起こります。レベルの上の子に合わせると、下の子がついていけなくなり、指導進度の妨げになっているのではないか、と気を遣い始めます。やがて、自分がついていけていないことを隠すようになります。これでは、集団指導塾でついていけていない子と同じですね。逆に下のレベルの子に合わせると、上の子は退屈になってきます。こんな状態が続くと最悪、生徒たちの関係がギクシャクしてしまいます。

ですから友人同時指導といっても、同じ内容を同じタイミングで教える、というのはかなり難しいことです。現に、どちらかの成績が落ちてしまった、という例を見たことがあります。

 

わたしの指導の場合

友人同時指導といっても、同じ部屋で同じ時間に教えますが、指導内容はそれぞれ、にします。個別指導塾と似た指導スタイルかもしれません。一人に説明している間に、もう一人には問題演習をやってもらう、という感じですね。

1対2指導でも家庭教師の良さが消えてしまわないようにしたい、と思っています。

 

ついでに図書館などで友達と勉強とするスタイルは…

わたしは図書館で勉強することには反対しませんが、友達と一緒に、というのは大反対です。その理由は、図書館に行って、勉強している学生を見るとわかります。絶対、集中できません。

家で集中できないので図書館に行く、という人は一人で行ってください。本気で勉強したいなら、そのほうが絶対に良い!

 

結局、孤独な闘い

勉強は団体戦、という指導者もいるそうですが、意味がいまいちわからないです。

わたしは、生徒「一人ひとり」にきめ細かい指導をしたいです。その特性を見極めて声をかけてあげたい、と思っています。

友人同時指導は受け付けています。それでも、結局一人ひとりの指導になります。その点、ご了承ください。

 

 

 

定期テスト、成績アップ!やりました!

学年最後の定期テストが終わり、成績が判明しました。

生徒たちは、軒並み成績アップです!

 

わずか数回の授業で…5教科20点アップ!

定期テスト10日前くらいから指導が始まった生徒(中2)がいます。数学と理科を中心に3回ほどの指導でしたが、5教科で20点アップしました。素晴らしい!

力はあるのに発揮できないもどかしさがあるようでしたが、いつものように学校のワークを中心に指導したところ、いきなり結果が出ました。まだまだ伸びしろのある子でこれからが楽しみです。

 

かなり苦しんでいた数学が…28点アップ!

数学にかなりのアレルギーのある生徒(中2)を指導しています。指導開始から半年ほど経ちましたが、28点アップしました。また、今回のテストは、1週間前から理科も指導しましたが、これまた28点アップしました。やりました!

この生徒は、定期テストのたびに少しずつですが数学、理科の成績が上がってきていて、自信がついてきているのを感じます。積極性も見られるようになり、来週から指導回数を増やすことになりました。この子も楽しみです。

 

成績が下がってきていた子が…5教科33点アップ!

かなり成績を落としてきていた生徒(中1)がいます。冬休み前から、基礎的な知識の復習を中心に指導してきました。が、テスト前に確認するとかなり忘れてしまっていてどうなることかと心配しましたが、何とか前回の定期テストから5教科で33点アップしました。まだまだ自分を過小評価しているので、なんとか自信を持てるように指導していきたいです。

 

本当に良かった、良かった!

学年最後のテストで良い結果が出て、ホッとしました。でも、まだまだいけます!

みんな、頑張れ!

 

「クビになる」のが目標

塾講師や家庭教師を続けてきましたが

「クビになる」

のが目標です。

 

意味

家庭教師を生業にしていながらショッキングな目標ですが、消極的な、自虐的な意味ではありません。生徒に

先生がいなくても、もう自分でやっていけるよ

と言ってもらえるようになることが目標、ということです。そう言われてクビになったことはないですが、もし言われたら甘んじて受け入れます。先生がいなくても生徒がやっていけるなら本望です、ホントに。

 

わたしはもともと塾や家庭教師には否定的

これまたショッキングなカミングアウトですが、わたし自身は学生時代に塾に行ったことがなく、家庭教師をつけたこともありません。むしろ、自分で勉強できるようになることが大切だと考えていました。誰かに教えてもらう、という行為は学校で、あとは自分で勉強する、これができなければ力がつかない、だから塾や家庭教師なんか必要ない、と意地はっていました。

というのは、塾では知識は教えてくれるが、勉強法は教えてくれない、と思っていたからです。中学の間は塾のおかげで成績上位だったけど、高校に行って塾に通わなくなった途端、成績が急降下という子がいますが、それは知識だけが詰め込まれて、自分で勉強する力をつけなかった子に見られる現象です。今は勉強法を重視する塾や家庭教師も少なくないと思います。

 

自分で勉強できる力

わたしは自分が塾講師になって初めて、学生時代の自分の勉強がいかに的外れで、不足していたか、ということに気づきました。もっと素直になって、大人に意見を求めたり、教えを受けたりすれば良かったかな、と反省しています。それでもやはり、試行錯誤して自分で勉強法を探し、愚直なまでに机に向かって、ああでもない、こうでもないと考えながら勉強に取り組むことが最も大切なことだ、と思っています。それは自分で勉強する力をつけるからです。そして、その力(習慣とも換言できる)は一生モノになります。

受け身な態度でしか勉強できない子は、将来が心配です。人生必ず挫折する時が来る。自分のふがいなさを痛感する時が来る。限界を思い知る時が来る。そのとき、状況を打開するために行動を起こせるか、試行錯誤できるか、あきらめずに目標に向かって突き進めるか。学生時代の勉強はそのためのトレーニングと言えるかもしれません。

 

勉強を教えない家庭教師

生徒は自分で勉強法を確立していて、何も言わなくても黙々と勉強に取り組んでいく。先生はときどき、生徒のわからないところを教えたり、ふさわしいペースや資料、問題を提案したりする。そうなっていくのが、わたしの理想です。一から十まで知識を教えていくのではなく、勉強の仕方、取り組み方を教えたいと思っています。

そして、最終的に

先生がいなくても、もう自分でやっていけるよ」

と言ってもらえたら、最高です。

 

理科のすすめ

中学生に理科を教える機会が結構あります。

この教科、わたしは得点し易い科目だと思います。はっきり言って、おいしい科目です。

なぜそう思うのか。

 

覚えることは社会ほど多くない

生物分野などは覚えることがありますが、社会ほど多くはありません。図や写真と一緒に覚えることも多く、その分イメージしやすいと思います。ぜひ、絵や表をかきながら、覚えてほしいです。

 

計算は数学ほど難しくない

物理分野、地学分野などでは計算が出てきますが、これも数学ほど難しくありません。小学生の算数で対応できます。ややこしそうに見えますが、小数計算など基本的な計算ばかりです。また、気象の湿度の計算、物質の密度の計算、オームの法則の計算など、そんなに計算力は要らないです。

 

いろいろな単元がある

「覚える系単元」「計算系単元」などいろいろな単元があるので、不得意単元があっても得意単元を作っておくと、それでカバーできます。入試ではたいていどの単元もまんべんなく出題されますので、全部ダメだった、ということにはなりません。得意分野の問題が必ず出てきます。

 

苦手意識があるならまずは一つの単元を確実に

苦手意識のある子には、まず「覚える系」(生物分野など)に取り組むことを勧めています。「計算系」は後回しでいいです。

得意な人は満点を狙ってほしいですが、実験や観察の問題などで長文の問題がありますので「慣れ」が必要ですね。

 

 

国語の力をつけるには

国語は成績を上げるのが難しい教科ですね。勉強したからといって、すぐにテストの点が上がることはない。漢字や文法はやればすぐに効果が現れるかもしれませんが、読解問題はなかなか、です。

でも国語力の有無は全科目の成績に響く問題です。言っていること、書いていることがわからなければ、理解できませんから。

 

本を読む

国語の成績を上げるために、まず本を読むことを勧められますよね。わたしもこれは大切だと思います。学年の若いうちから本に親しみを持つことは大切です。「朝読書」と称して、朝のホームルーム前に読書の時間を取り分けている学校も少なくない、と聞きます。この時間を有効利用してほしいですね。

 

問題を解く

1日1問、読解問題を解くことをお勧めします。問題文を一定の時間で読んで理解すること、問題のパターンに慣れること、記述問題に慣れること等、量をこなすことは利点が多いです。「なぜ」ときかれたら「…だから」「…ので」と答える、「何のことか」ときかれたら「…のこと」と答える、など答え方をしっかりと身につけることもできるでしょう。

読解問題は、まず文章を読むことでうんざりし、記述問題の「…字以内で書け」という問いで「もう無理」「面倒くさい」「まとまらない」となってしまう、というパターンが多いかと思いますが、慣れることでこの類のアレルギーを克服しましょう。

 

辞書を使う

問題を解く時、本を読む時、わからない言葉が出てきたら、ぜひ辞書を使って調べてみてください。辞書を引いて引いて、引きまくってください。語彙(ボキャブラリー)を増やすには欠かせません。漢字も覚えられるでしょう。

 

国語力の向上で、知的な人に

自分の考えや意見、感想を豊富な語彙で表現できると、他の人に自分を理解してもらうのに役立ちます。他の人の考えを理解するのにも役立ちます。人は言葉を使って、意思疎通ができるように創造されました。それでわたしたちは知性を働かせて、物事を理解できるようになっています。

良くても悪くても「ヤバイ」の一言で済まそうとする人がいます。

「うざい」「キモイ」という本来の日本語を崩した表現しか使えない人がいます。

「ドッカーン」「バリバリ」など擬音語や擬態語でしか説明できない人がいます。

どうしても相手に考えを伝えられなくて、大声を上げたり、怒り出したりする人がいます。

でも、残念ながらこれでは充分には伝わりません。

国語力の向上は確かに時間がかかりますが、成績が上がり始めると、全教科の理解度が上がってきます。効果絶大です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かけ算の順番

かなり前になりますが、小学校の先生が

「2x3=6は正解だが、3x2=6は不正解」

としていることについて問題提起している方がいて、その意見について賛否両論飛び交っていました。

わたしもいろいろ考えてみましたがわたしも

「2x3=6は正解だが、3x2=6は不正解」

にしてしまいますね。

 

どちらも答えは同じだけど

この話を聞いたとき、この意見は小学生に算数を教えたことのない人の意見なんじゃないかな、と思ってしまいました。かけ算を教えるときは、まずかけ算の意味を教えます。かけ算の意味が「わかりたて」の子どもに、かける順番はどちらも同じ、ということを説明するのは意外と難しいです。

それに、わたしには重視したいことがあるのです。それは、数学は論理の訓練であり、コミュニケーションの訓練である、と考えているからです。

 

絵とことばの式

文章題を解くとき、わたしは絵をかかせますが、そのあとことばの式を書いてもらいます。教科書や参考書にも書いてありますが、

(ケーキ一皿2つ)×(3皿)=(全部のケーキの数)

のような式です。これが表現できると、式を作りやすくなります。これを大切にしたいんですね、わたしは。だから、かけ算の順番は、答えさえあっていれば逆でも良い、とは思えないんです。プロセス重視のわたしの方針には相容れません

だから、かけ算の順序を逆にした式に☓をつけた先生の気持ちもわからないことはない。わたしも☓つける、かも。

 

数学の本質

これは国語や生活科に関係する考えであって、純粋な算数(数学)を教えるなら、どちらも正解にすべき、という意見もあると思いますが、うーん、なんだか納得行かない。これは国語や生活科ではないと思うんですよ。れっきとした算数、いやこれこそ数学なんじゃないかな。そもそも、国語と算数って非常に密接だとわたしは思っています。先日のブログの内容とも関係していますが。

 

考えれば考えるほど

教育現場で働いている学校の先生はこの議論をどう思っているのでしょうか。子どもたちの理解のスピードはまちまちですから、みんなにわかりやすく教える、というのは本当に難しい。その気持ちから、「2x3=6は正解だが、3x2=6は不正解」という方針が生まれたのではないか、とわたしは感じます。どちらも正解にするのは、もうすこし理解が進んだあとでも良い、と考えたのではないでしょうか。

「正しいことは何なのか」わからなくなってきました。尾崎豊さんの歌のようです。

今日のブログは支離滅裂です。わたしも数学の勉強が足りないです。

「むずかしいことをかんたんに教える」ことは「むずかしい」

 

 

 

 

 

 

 

数学の意義

家庭教師になって、数学を頼まれなかったことがありません。苦手科目の代表格だと思います。KINGですね。

今回は、わたしと数学について。

 

最初は得意だったけど…

わたしは中学2年生の10月頃までは数学は好きで、得意でした。が、その頃から「いろいろあって」数学の先生が好きになれず、急に点が取れなくなってしまいました。中学3年生になって、担任が数学担当だったので、「これはいい。助かる」と喜んだものの、いまひとつ得意科目まで引き上げられず、結局嫌いになってしまいました。

 

苦手意識の払拭

高校に入ったとき「なんとしても数学が得意になりたい」と思っていたら、担任がまたもや数学担当。「今度こそ。よし、この先生についていこう。」と心に決め、ついていきました。先日、数学のチャート式の使い方として「例題と解答を全部覚える」という使い方を紹介しましたが、それはこの時の担任が教えてくれた(というより、強制された)方法です。とりあえず、効果てきめん。苦手意識はなくなりましたね。テストの点もとれるようになりました。でも、好きになれなかった。

 

きっかけが訪れる

高校2年生になり、数学担当の先生が代わりました。この先生は公立高校を退職して、わたしの高校(私立)にやってきた超ベテランで、確か数学に関する本もお書きになっていた、数学を極めたような先生でした。この先生が数学に対するわたしの見方を変えてくれました。

数学の先生が話していたこと

日本は外交が下手だと、よく言われている。つまり、交渉事がうまくいかない。なぜか。それは、筋道立てて、論理をしっかり組み立てて、相手と話し合えないからだ。自分の主張の理由を、相手を納得させるような仕方で説明できない。今までの知識や経験と、現状と、これからの見通しを比較考量して、説明する訓練が足りない。自分の意見を根拠もなく喚いているだけでは、国際社会からは無視される。駄々っ子と同じである。

この状況のために役立つ訓練が「数学」である。定義、定理、公式などを用いて、なぜこのような答えが出るのか説明する。高校数学は、中学数学と違い、正答を導き出せたとしてもそれだけでは不充分であり、答えを導き出したプロセスが正しいことが要求される。

つまり、「数学」は論理立てて、正しい答えを導き出す訓練であり、自分の意見・考えを論理的に説明するために訓練であり、他の人とのコミュニケーションの訓練である。これから国際社会で相手と対等に話し合うために不可欠なスキルと言える。

目からうろこ

あまりに昔のことなので、詳細は忘れてしまいましたが、だいたいこんな話でした。この話は高校生のわたしの心を揺さぶりました。感動です。目からうろこでした。

論理や、交渉や、コミュニケーションといったものは「国語」だと思っていました。もちろん「国語」の力も必要ですが、数学がこんなに関係するものだとは…。当時のわたしは思いもしなかった。

この話の「一撃」で、わたしの数学に対する見方は変わりました。数学の意義がはっきりしたので、進んで学ぼうという気持ちになり、好きになりました。わたしはこの時すでに文系のクラスに進んでしまっていたのですが、この先生にもう少し早く出会っていたら、理系に進んでいたかもしれません。

 

数学は単に計算して答えを出す科目ではない

計算力の向上は、数学を好きになるきっかけになるかもしれません。苦手意識はなくなるかもしれません。でも、数学はそれだけではないんです。面白い科目であり、実生活に関わりを持つ科目です。

連立方程式なんて、生活していて使ったことない」

「円周率を使う仕事なんてあるのか」

こんな狭量な考えで数学との付き合いを見限ってしまったら、もったいない。

数学の意義は、答えを見出すプロセスにあります。

この話はまた、機会があればブログで紹介します。