プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

日々のトレーニングの質が大切

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最近中学受験について調べる機会がありまして、いろいろと考えました。

やはり算数は中学受験のカギだなあと痛烈に感じます。算数の基礎とも言うべき計算ですが、どれくらいトレーニングすることが必要なのでしょうか。

とにかくやればよいというものでもない

分数や小数、カッコの含まれた複雑な計算を20問解きなさいと言われたら、大人の皆さんどう思われるでしょうか。うんざりしますよね。子どもも同じです。集中力がもたないです。ダラダラした練習をしても、ミスが連発するだけで、苦痛になってきます。それで、算数の得意な子は1日5-8問くらいを毎日コツコツ集中して解くことをお勧めします。苦手な子は基礎的な問題を10-12問くらい解くと良いでしょう。

算数の得意な子は計算構造を理解して解く

小学校低学年の頃から計算を鍛えていた子は計算の基礎は問題ないでしょうから、やみくもに問題集を毎日解きなさいと言っても退屈になってきます。かと言って、怠けだすとケアレスミスが増えてきますから、トレーニングをしない訳にはいきません。それで、計算力のステップアップとして、計算構造を教えたり、暗算の活用を教えたりすると良いでしょう。ていねいな計算にこだわるのも大切ですが、得意な子には計算の仕組みを教えたほうが結果としてミスが減りますし、スピードも上がります。

算数に苦手意識のある子はやはり数をこなすことが必要

計算に不安のある子はやはり数をこなすことが必要になります。中学受験でおなじみの和差算や過不足算などに取り組む「以前」の段階の子は、学校で習っているような基礎的な計算方法を何の戸惑いもなく解けるようになるまでトレーニングしましょう。できる単元ではなく、苦手単元、あいまいな単元にしぼると良いと思います。無目的に、ただ数をこなすだけでは苦痛になり、苦手意識がますます強くなってしまいます。

プレッシャーもミスの要因

日頃のトレーニングの必要な理由の一つにプレッシャーの克服があります。テストには制限時間がありますし、計算問題は失点したくないと思いますので「これは落とせない」というプレッシャーがかかります。その中でいかに平常心で取り組むか、ミスを減らせるか。これには訓練が必要ですね。それで定期的に制限時間を設けて問題を解かせてみると良いでしょう。記録をつけて、どのくらいのスピードで、どのくらい正答したか、確認できるようにすると励みになりますね。

大人の発想は無駄なことも

とにかく数をこなせばなんとかなるというのは大人の発想です。やり遂げれば達成感はあるのかもしれませんが、その割に力は思ったほどついていない、ということになりかねません。強化ポイントを間違えば、どんなに時間をかけても無駄に終わります。この記事のタイトルを「トレーニングの『質』」が大切、としたのは量ではなく、質に注目していただきたかったからです。良いコーチは自分のトレーニング方法の質を分析しています。