プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

ゆっくり考えてしまう子

f:id:classroom-sapporo:20170626231728j:plain

思考のスピードは、人それぞれです。そのことを理解する必要があります。

ゆっくり考えてしまう子

教える側がていねいにゆっくり教えているつもりでも、それを上回る遅さでしか考えられない子は、ついていくことができていません。あとで、問題を解かせても「あれ、今説明したのにな…」ということがたまにあります。

大人でもそういうことはよくありますよね。自分の理解や思考の処理能力を上回るスピードで説明されたら、まったくついていけないですよね。

考えるスピードを確かめる

明らかに教える側はゆっくりなのに子どもがついていけていない場合は、思考のスピードを確かめてみても良いかもしれません。私は100マス計算や簡単な漢字の書き取りや初歩の英単語の問題を使うことがあります。

ある中学生の女の子に100マス計算をさせてみたら、標準スピードの3倍以上かけて、ゆっくりゆっくり考えていたことがわかりました。算数の計算ができない子ではないんです。わからないわけではないんです。普段とてもまじめに問題に取り組む子で、字を丁寧に書いているだけかと思ったのですが、思考そのものもゆっくりだったのです。

それでしばらく100マス計算を続けていき、さらにその他の計算プリントをある程度スピードを気にしながら解かせていくと、明らかに理解力が上がり始めました。私も説明が楽になりましたし、授業の進度も上がりました。

集中力にも関係する

ゆっくり考えることは悪いことではないのですが、あまりにゆっくりだと気が散ってしまい、集中できなくなってしまうことがあります。ゆっくりの原因が、集中力の欠如だった、ということは確かにあります。

スピードをつけて一心不乱に解く、という練習が必要な時があるのです。

じっくり考えることは悪いことではありませんが

テストは制限時間がありますし、勉強時間にも限界がありますから、ある程度の思考スピードは必要になります。簡単な計算問題や漢字の書き取り問題に普段から取り組んでおくことは、そのための良い訓練になります。

現在受け持っている子にも、簡単な問題集に取り組んでもらっている子がいます。1学年下のレベルを活用し、毎日解くように勧めています。

もちろん、子どもの個性がありますから指導を間違えると「あわてんぼう」になってしまったり、いらいらさせてしまったりするので気をつけなければなりませんが、説明が頭に入っていかない子には、スピードを確かめる目的で、試してみても良いと思います。