プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

小学生が中学入学前までに最低限勉強しておくべきこと

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小学6年生の9月頃から「中学準備講座」と題する授業を開催する塾があります。塾によって内容は様々です。先取りしたり、復習したり、いろいろありますね。

これまで中学生を指導してきて、小学生の間にこれだけはできていてほしい、と感じることがあります。

中学入学前に復習しておきたい10のこと

1.漢字は完璧に

小学校で習う漢字は1006文字ありますが、すべて読み書きできるようになっていてほしいです。漢検で級を取ることは求めませんが、小学校の漢字をマスターするために利用しても良いと思います。とにかく、読み書きできれば良いのです。

北海道の公立高校入試の場合、漢字の「読み」は中学範囲から出題されますが、「書き」は小学範囲からです。小学漢字は一生懸命にやる価値が大いにありますよね。

漢字が得意になると、語彙が豊富になります。語彙が豊富になると、読解が楽になります。読解が楽になると、各教科の教科書が読みやすくなったり、先生の話を理解しやすくなったりします。

2.分数と小数の計算は迷いなく

小学5年生と6年生の算数で、分数と小数が一気に難しくなりますが、計算を確実にできるようになってください。もちろん応用問題もできてほしいですが、最低限計算が迷いなくできるようになれば、中学校に入ってからもついていきやすいです。逆に、これができていないと中学最初から思いっきりつまずきます。

分数の計算では、通分、約分や最大公約数、最小公倍数の理解が必要ですが、それらも使いこなせる必要があります。帯分数を仮分数に直すことも必要ですね。

小数なら、小数×小数の計算や小数÷小数の計算で、小数点を正しく打てなければなりませんね。

3.単位あたりの量の概念を理解

一人あたり〇〇円、1メートルあたり〇〇グラム、という概念や求め方を理解しておきましょう。

というのは、これは速さの計算や理科の密度の計算、地理の人口密度の計算につながるからです。理科の計算問題に苦手意識を持つ子は少なくないのですが、実は計算は小学校レベルです。

4.割合と百分率の計算ができる

これは数学はもちろんのこと、理科にも関係してきます。数学の1次方程式や連立方程式の応用、理科の湿度の計算はこの単元の理解が必須です。3の単位あたりの量の概念と合わせて確実に理解しておきたいところです。

5.47都道府県の名前と位置と県庁所在地を覚える

受験に有利だからではなく、常識として覚えてください。地図をリビングやトイレに貼っておけば自然に覚えられます。ニュース番組や天気予報を見るたびに確認するのも良いでしょう。とにかく、常識として。

同時に目立つ河川や湖、山、海流、島なども覚えられると良いですね。厳密な位置が覚えられなくても構いません。「見覚えあるな」「たしかこのあたり…」「きいたことあるな」というレベルでもOKです。

6.世界の主要国とその首都を知っている

5と同じく、常識として覚えてほしいです。これも地図を貼っておいて自然に覚えましょう。これも、河川、湖、山、海流、島などが覚えられたら、ベストです。

7.アルファベットと簡単な英語のあいさつ

小学校英語が本格的に始まり、今後小学生がどの程度まで英語を理解して中学に上がるのか楽しみですが、とりあえず今の段階で言えるのは、アルファベットと簡単なあいさつが聞き取れて、書ければ、中学についていけるでしょう。

色の名前、月の名前、季節、数字等も習いますが、これらは中学でも改めて習います。聞き覚えがある、一回覚えたが忘れた、でも構わないと思います。ようは、英語に慣れていていほしい、ということです。

8.聖徳太子から明治維新までの歴史の流れをざっと

詳しい知識は不要です。時代の名前を最初から言える、おもな人物を言える、おもな戦乱を言える、くらいで構いません。NHK大河ドラマを見て「この話、聞いたことある」「この人、聞いたことある」くらいに思えれば良いのです。

文化の知識は不要ですね。それは中学でしっかり勉強しましょう。縄文や弥生は小学校はなぜかしっかり学ぶので、自然に覚えられるでしょう。近現代は難しいので、うろ覚えでOKです。これも中学でしっかりとやりましょう。

9.面積・体積は問題なく求めることができる

公式を覚えておくことはもちろん、その計算が不自由なくできるようになっておきましょう。つまり、正方形・長方形・平行四辺形・台形・ひし形・円の面積、円周、立方体・直方体・角柱・円柱の体積などです。

できれば単位の換算も完璧にしたいですね。これらは数学と理科に関わってきます。

10.新聞の見出しとNHKのニュースのヘッドラインを見ている

今の社会に関心を持つべきです。今の首相の名前、世界各国の首脳の名前、紛争、オリンピックなどスポーツイベントなどです。時事問題、社会の地理・歴史・公民全てに関わってきます。

インターネットは不要な情報を省き、必要な情報のみを得られる便利デバイスです。しかし子どもは、情報の要不要の判断がどうしても稚拙になり、興味のあるものしか見ないので、その結果常識を知らず、大切な情報を知らない、ということがあり得ます。

その点、新聞は読み手の興味に関わらず、いろいろな情報を提供してくれます。見出しを追うだけでもかなり知識が入りますし、興味を抱かせるかもしれません。NHKのニュースも詳しく理解することはできなくても、今何が問題になっているかぐらいは見ておきましょう。午後7時のニュースは30分で、コンパクトに情報が得られます。

※(番外)惑星と主な星座を知っている

中1の単元ではあまり扱わないのですが、できれば惑星はすべて言えるようになっておきましょう。星座は、教科書に出てくるものを各季節2-3ずつぐらい覚えましょう。常識的範囲で結構です。

地学(天文学)は興味のない人にとってはかなり苦痛のようで、スケールの大きさと空間的な感覚がつかめないと、全くついていくことができなくなります。少しでも負担を減らすためにもあらかじめ常識を身につけておきましょう。天文学は中3の受験直前に習います。

中学入試を考えていないなら

中学入試を受けることなく、公立中学校に入学して、それなりのレベルの高校を目指す、というのであれば、最低限、上の10項目は意識してほしいですね。

もちろん他の知識も必要です。あくまでも「最低限」という意味で提案させていただきます。