プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

残念な勉強の傾向

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効率良く勉強できればと思いますよね。大事なところを見抜く。テストに出るところだけを勉強する。それができたらいいですよね。でも、ですよ。勉強する人はあまりそこにこだわっていないですね。
一部の生徒に見られる気になる残念な勉強の傾向があります。

1.手っ取り早い解決法を知りたがって基礎をないがしろにしている

「ここをこうやれば、このタイプの問題は解けるんですか」という質問を受けることがありますが、そういう人は問題の要点を見抜いていない、というよりその気がない。この手の考えの人は少しひねった問題が出ると、ころっと引っかかります。基礎がないんですよね。「簡単に解ける方法」を模索している人は絶対に成績が上がりません。断言できます、これは。

一見簡単そうに見える問題を難なく解けて、しかも理屈をしっかり説明できるまでに理解する。基礎を大切にしましょう。これは、わたしがこのブログで繰り返し主張していることなんです。

背伸びをせずに、まずは教科書と学校のワークから、です。

2.ノートやまとめ方に独自の美学を持ち込んで自己満足

綺麗な字で書きまとめることは否定はしません。でもテスト直前までそれにこだわっているのは、はっきり言って無駄です。綺麗なまとめノートができても、頭に入っていなければテストで解けるわけがないですよね。ノート持ち込みテストでない限り。

だから、ノートまとめに走っている生徒にはテスト1週間前までで終えるように指導しています。それ以降は無駄というか間に合いません。問題演習の時間が奪われてしまいます。特にノートまとめは社会や理科の暗記科目で行うことが多いと思いますが、暗記の確認を問題演習で行わないとテストで痛い目にあいます。その時自己満足だったことに気づくのです。それはテストの時ではなく、テスト勉強の時に気づいて欲しいのです。だから、1週間前からは問題演習なのです。

もともと学校のノートが綺麗な人や先生が丁寧なプリントを作ってくれている人に限って、さらに綺麗なノートを作ろうとすることが多いです。全くの無駄です。それをやる時間があるなら、チラシの裏でも使ってノートの内容を書きなぐって、一生懸命頭に入れることをやってほしいです。この泥臭い作業を嫌がってスマートに勉強しようとしている人は成績が伸びない。勉強ができる人は泥臭く勉強しています。

3.丁寧すぎる親の指導を当たり前と思っている

ワークのここを解きなさい、こうやれば解ける、ということでノートに付箋を貼ったり、解答欄に目隠しを作ったりしている、中学生の親御さんがいらっしゃいます。間違いではないですが、子どもは能動的にならないですよね。これは本来子ども自身がやるべきなのです。親が勉強のお膳立てをするのが当たり前と思っている子がいますが、中学生にもなって恥ずかしいことです、率直に言って。

「お母さんが…を準備してなかったから」「お父さんが…をしろと言わなかったので」という言い訳を平気でする中学生もいます。

細かい勉強指導より、どうすればノートを活用できるのか、ワークを活用できるのか、子ども自身に考えてもらうはいかがでしょうか。

親御さん、これはやりすぎだよ、と感じることがよくあるんです。生徒にはこう言います。「これくらい君が考えろよ、君の勉強なんだから」。勉強の計画も含めて、子ども自身がまず考えないと、いつまでたっても受け身です。

学校では計画を立てさせたり、勉強法を自分なりに考えさせたり、それを表にまとめるように指導したりしていますよね。親御さんには子どもが立てた計画や、勉強を褒めて欲しいです。それが役割です。否定はしない。「なるほど」「いい考えだね」「よくやっているね」と褒めてほしいです。否定したくなったら「そのあと、こうするといいかもね」とか「これを頭に入れたら完璧だね」「繰り返すとうまくいきそうだね」とまずは受け入れてさらなる提案するスタイルにすると良いでしょう。上記のようにノートまとめをいつまでも行なっていたら「その綺麗なノートは記憶に残りそうだね。それを頭に入れると完璧だね」というのはどうでしょうか。

遅れ気味なら、励ましましょう。「ダメじゃないか」ではなく「これからこうすると遅れを取り戻せそうだね」と前向きな提案をしましょう。

せっかく自主的に能動的に勉強しようとしているのですから、それを否定したら、じゃあどうすればいいんだよ!ということになります。むしろ、その姿勢を褒めましょう。多少おだてるつもりで、のせてあげてください。

4.とにかく集中力がない

物をよく落とす。遅刻ぐせがあって授業に間に合わない。机に向かっても、ペンケースをいじったり、シャープペンシルの芯をいじったり、教科書に折り目をつけたり、壁にはってあるプリントをいじったり、教科書を出したりしまったり、いろいろあってなかなか勉強をスタートしない。

メリハリのきかない、けじめのない生活を送っているとしたら、そこから改めましょう。60分勉強に集中するのが辛かったら、まずは20分から始めましょう。だらだら、ぐずぐずを続けるのは時間の無駄です。

勉強は誰のため

ほかならぬ自分のための勉強ですから、その自覚を持って取り組んで欲しいものです。このことに受験直前に気づく子がいます。ちょっと遅かったかな。

幸い、当塾はその自覚のある子が多く、塾に来るなり黙々と勉強を始める子がほとんどで、感心しています。今は特にテスト前なので、シーンとしています。いい集中力です。