プロ家庭教師の考える「力のつく」勉強法

札幌のプロ家庭教師が、これまでの指導経験と勉強法に関する考えを公開します。

改めて感じる基礎の大切さ

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春期講習は、1年間の復習を短期間で行う、という勉強になります。不得意な教科、あるいは不得意な単元が浮き彫りになったのですが、改めた感じたのは基礎の大切さです。

なぜ不得意なのか、なぜ苦手なのか

小数の掛け算や割り算、分数の計算、単位あたりの量、割合などは本当に苦手な人が多いです。小学生だけでなく中学生にも、です。それで、問題に取り組む様子を見ていると、そもそも普通の計算、つまり整数の計算の段階でつまずいていることに気づきます。小数の割り算ができないのではなく、割り算そのものができていない。掛け算もあやしく、時によっては九九も危ないこともあります。そうなると、分数の約分や通分もつまずきます。九九ができないと、公倍数や公約数が理解できません。となると、約分も通分もできない、ということになります。

国語で、読解ができないと言ってくる子がいますが、様子を見るとそもそも漢字が読めず、そのために意味がわからなくなっている、ということがあります。そうなると、問題を解くどころではありません。意外とよくある光景です。

あいまいな点はほったらかすと大変だが

なんだかわけのわからないうちに学校の授業が進んでしまい、あやしい理解のままにしてある基本的な単元が苦手意識の根本にあったりします。そこを徹底してつぶし、解決することが大切です。

提案として、上にあげた九九や整数の掛け算、割り算のやり直し、公倍数、公約数、漢字の書き取りなど、学年を2つくらい下げた基本的単元を徹底的にやり込むことを勧めます。簡単な計算問題や漢字ドリルで十分です。本屋さんに売っているもので結構です。

「ちょっとバカにしないでよ」と思われるくらいの少し易しい内容から始めて、最初はスラスラ、でも途中で「あれ、待てよ」と思う、そんなレベルがいいですね。苦手をつぶすためと言って、苦手単元ばかりやると嫌になって達成感のないまま、ますます嫌になる、ということはよくあります。ピーマンが嫌いだからって、ピーマンを徹底して食べさせようとするとよけい嫌になるのと同じです。できるところは多いが、その中であいまいな点を浮き彫りにしていく作業ということになります。

以前習った単元でしかも2学年も前のものだと、子どもも成長していますから、すぐに内容を理解できることがあります。そうなると、あっという間に今の学年まで理解ができるようになります。いわゆる「つながった」という感覚で、例えば簡単な整数の掛け算や割り算ができるようになり、「ああ、そういうことだったんだ」となったら、一気に小数のわり算や掛け算、割合の問題まで解決できます。

まずは1日に20−30分くらいの基礎トレー二ング

とりあえず、まずその日の勉強の最初に20分くらい取り分けて、上のような内容の簡単な計算練習、漢字練習をやってみるとよいですね。もちろんかなり苦手意識があるなら、もっと徹底して時間をかけてやるべきでしょう。学校の進度に合わせた勉強を「一旦脇においておく」ことも必要かもしれません。でも、それだけの価値があると私は思います。特に、中学受験をしない小学生なら、この問題は中学に持ちこさないようにしたいものです。