「勉強する」ということは「覚えること」を意味する、といっても言い過ぎではありません。
「覚えなさい」と言われたら
覚えることはたくさんありますね。それは、計算の仕方、文章題の解き方、漢字の読み書き、物質の性質、日本全国の都道府県名など多岐にわたります。どの教科でも、まずは覚えなければならない。
子どもたちに「勉強しなさい」と言うと、ある子は教科書やノートに書いてあることをきれいにノートにまとめて「よし覚えた!」と言います。ワークに解答欄にきれいに答えを埋めて、「よしできた!」と唸ります。勉強の一段階としては大切な作業ですが、肝心なのはその次です。つまり、まとめたところ、ワークで解いた内容を頭の中に入れなければなりません。何も見ないで勉強したことが書き出せるようにならなければなりません。
「勉強する」=「まとめる」ではありません。それだけでは足りません。この点を認識してほしいですね。
セルフチェックをしよう
テスト前には、セルフチェックを繰り返しましょう。
まずは何回も何回も、読んだり書いたりを繰り返します。ひたすら頭に入れるのです。チラシの裏でも、ミスコピーの裏でも、なんでも構いません。繰り返し、読み書きして頭のなかに叩き込みましょう。
そして、次に頭のなかに入れたはずのことが、何も見ないで書き出せるか確認してみましょう。それがセルフチェックです。できていないところが判明したらどうするか。覚えるまで繰り返すのみです。
学校のワークをきれいに解いたり、単語を10回ずつ丁寧に書いたりするのは結構なことですが、それだけでは頭に入っていないでしょう。それで満足している人は、すぐに心を入れ替えてください。美しさを追求する必要はありません。テスト前に、きれいにまとめるのは、もうやめましょう。
ほとんどの学校では、今月はテストの月です。がんばってくださいね。